●プロの現場からvol.5 ガンバ大阪 事業本部パートナーグループ スポンサー兼アジア戦略担当 河合 直輝氏

アジア戦略室の立ち上げに奮闘

プロの現場vol5_2

仕事内容

現在は主にスポンサー営業兼アジア戦略室の企画運営を担当しています。ガンバ大阪ではアジア(ASEAN)地域でのプレゼンスを拡大するため、2014年度よりインドネシアを拠点とした新たな活動を始めました。私はそのアジア戦略の立ち上げから関わっています。
アジア展開のプランづくりは、2013年10月にスタートしました。この活動の目的は、ガンバ大阪のアジアでの知名度を引き上げ、より多くのファンを獲得すること。そのためにWAKUWAKUJAPANさま(スカパーJ︱SAT株式会社)の協力のもと、オリジナル番組を企画しました。具体的には、インドネシアのユース世代の若者がガンバ大阪のユース入団にチャレンジし、将来的にJリーガーを目指すという企画です。この番組企画によってアジアの優秀な若手選手を発掘するとともに、アジア全体でガンバ大阪の露出を拡大するという狙いがあります。
さらにアジア規模での展開を機に資金力を増し、これまで以上にチーム力の強化につなげるのが最終的な目的です。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に毎回出場するようなチームに育てていきたいですね。
アジア展開ではそのほか、ガンバ大阪のスポンサーの協力を得て、日本の学生をインドネシアへ遠征させる活動を行ったり、経済産業省の市場調査プロジェクトの協力のもと、ガンバ大阪でサッカー教室と指導者育成講座を開催したりしています。インドネシア以外では、現地法人パナソニック様からの依頼で現地でサッカー教室も行いました。
当クラブには海外事業部はなく、私自身も他の業務と兼務している関係上、アジア戦略室の立ち上げ準備はハードでしたね。それでもガンバ大阪のアジア進出を成功させるべく、チーム一丸となって取り組んでいます。

 

入社のきっかけ

もともとガンバ大阪のユースに所属し
ていたんです。大学までサッカーに打ち込んだのち、卒業後は関西の広告代理店に就職しました。その会社でサッカーのイベントの仕事をしたのがきっかけでサッカーの世界へ戻りたいと思い、退職して一時は地元のサッカーチームの指導もしていました。
その後、別の会社を経て、Jリーグ創設のモデルとなったドイツのサッカーを勉強するべくドイツに半年間留学。そして帰国後、ガンバ大阪で働かせてもらうことになりました。ドイツのサッカーを現地で見て体験し、学んだ経験が原点となり、クラブの海外展開の企画運営を行う現在の仕事に活かせていると考えています。

 

休日の過ごし方

土日は主に試合会場にいますね。試合もなく完全オフの日は、サポーターの方にフットサルに誘っていただき汗を流したり。休日といえど、やはり大好きなサッカーとかかわっている感じですね。

 

今後の目標

学生時代にガンバ大阪のユースに所属していたこともあって、まず個人的な目標としては、お世話になった(アカデミーで育てて頂いた経験)クラブを発展させたいという思いが強いです。クラブの目標としては、ガンバ大阪をFCバルセロナやレアル・マドリードCFのように世界でトップ10に入るようなクラブに育てることです。「日本のサッカークラブといえばガンバ」といわれるほど世界で知名度を上げたいですね。
私が恵まれているのは、個人の目標と、現在のアジア戦略の業務が一致していること。今後も個人、クラブともに目標達成できるよう努力していきたいと思っています。